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ツイッターの方で知ってらっしゃる方はご存知だと思いますが、そこそこ元気にやってました。
今は風邪ひいてますが。今日論文試験と就職試験ダブルで受けてきましたが。
頭がパーンしそうです…
さて、久しぶりの更新はいただきものです!
…それってどうなんよ…と思うけど、ね。うん。自サイト(ブログ)放置もいいところな上に、久しぶりの更新が他人様のもの。
…深く考えたら負けですね。
モリツキさんが、私がちらっと話した「戦闘用ロボの愛情表現って戦うことじゃないかな?」という話をもとにお話を書いてくださいました!
セカンズなら誰がいい?と聞かれ悩んで答えあぐねていたら、答えを出した頃に出来上がっていて誰でも当てはまるように書いてくださって…もう感激です…!
という訳で、続きからのほうに掲載させていただきます!無断転載しちゃダメですよ!
モリツキさん、本当にありがとうございました^^
「迎撃用意」
紅い光が、警告を示す。
ただ一体、ここに来ると想定して作られて基地には、敵はただ一体。
この基地の要である、主も、撃退するべく造られた相手は、ただ一体。
創造主は他に7体の兄弟を作り、敵を迎え撃つ。
数機、敵に取り込まれたと報告があった。
ああ、データに狂いはない。
敵は、倒した兄弟のプログラムを奪う。
それを刃に変えて、また一つ基地を破壊する。
紅い光がぐるりと回り、俺の顔を照らす。
時間稼ぎにつくられた、特殊な基地の中を、敵がここへ向かってくる様子を、モニターが映し出す。
拍子抜けするほど小さな機体、青いボディ。
データ通りだ。
創造主は仰った。
「人間の衝動と欲は、戦闘用の感情にふさわしい」と。
俺たち兄弟にも、組み込まれている、感情。
この感情がなければ、兄弟を慈しむ事はない。
兄弟が等しく抱えている、欲望。
この感情がなければ、俺はここを撤退していただろう。
それが戦術的に優れているからだ。
なぜ、それをしない?
基地の主だから。
否。
創造主の敵だから。
それもあるが、全てではない。
紅い光がサイレンとともに、高らかにモニターを赤く染める。
青いボディが瞬間、赤に染まる。
誰も見えないだろうが、唇がつりあがるのを抑えられなかった。
高まる衝動、感情プログラム。
一つ目のシャッターが開く音がする。
来訪者を向かい入れる音がする。
唸る音が、ピタリとやむ。
ここに来れば、もう数歩先に、敵はいる。
サイレンも警告灯も止んだ世界は、五月蠅いほど静かだ。
向かい入れるにふさわしい。
目の前のシャッターが開く。
相手はこの俺を、どう思うだろうか?
相手は、他の兄弟を、どう扱ったのだろうか?
耳鳴りがしそうな世界に、シャッターが音を作り出す。
後光の中に、青いボディが、バスターをかまえて居る。
俺は、武器を構える。
まだ、誰のものにもならない敵を目視する。
おそらく、他の兄弟も呟いたであろう言葉を、聞こえぬよう囁いた。
「愛している……破壊したいほどに」